1954-08-16 第19回国会 衆議院 決算委員会 第42号
しかもイスランデイア黄変米であるとかタイ国黄変米といつて毒素の非常な高度のものが発見されておるのだ、こういう現実と各大臣のお答えを承りますと、足りないから輸入にまつ以外にはないのだ、しかも検査が厳重になつたのだから黄変粒というものが新たな角度から発見されるということはやむを得ないことではないか。国民も騒ぐことはけしからぬ。
しかもイスランデイア黄変米であるとかタイ国黄変米といつて毒素の非常な高度のものが発見されておるのだ、こういう現実と各大臣のお答えを承りますと、足りないから輸入にまつ以外にはないのだ、しかも検査が厳重になつたのだから黄変粒というものが新たな角度から発見されるということはやむを得ないことではないか。国民も騒ぐことはけしからぬ。
それから一五・五の線を越えると、例の今のアスペル、ペニシリウム・イスランデイクムだとか、イスランデイア黄変米だとか、タイ国黄変米の菌、ペニシリウム・シトリウム、そういうものが好んで寄生します。それで一八を越えますと、今度はバクテリアの世界にかわります。バクテリアの世界にかわるということになると、エビ米だとか、目黒米だとかエクアドル茶米だとか、こういうようなバクテリアによつて変質を起す。
そしてそれはそういう問題とは別個だが、ただ従来角田博士の過去におけるひどい肝臓の方の肝硬変米、イスランデイアについては報告があり、しかも私どもが現実に実験した結果を取上げてみれば、そこまではげしい変化を起さなかつた。すなわち変化は起るがなおるかもわからないという変化、そういう結果しか、何回やつても得られないのだ。
それでもう一点だけ浦口先生にお伺いしますが、先生は昨日の衆議院の決算委員会でイスランデイア黄変米で肝硬変が起るという実験結果は、食糧研究所の角田博士によつて二年前出されておつた。その後の実験結果は、そのような結果は出なかつた。ところがごく最近の結果で医学的な大問題になるようなものすごい肝硬変が起ることがわかつた。
昨日当委員会におきまして小林教授などが、また厚生委員会でもいろいろとお述べになつていたらしいのですが、これは前から聞いておりましたが、例の摂氏三十二、三度の温度において相当強烈に働きますイスランデイアの黄変菌の発生事実、それからそれの肝硬変の変化の原因とせられたような事実、これは楠本部長ならば一学者の所見ということで捨てておられますけれども、私どもの考え方はやはり国民保健という観点からできるだけ厳格
大体外米の中でいわゆる有毒病変米として、いわゆる黄変米として、タイ黄変米、普通黄変米、イスランデイア黄変米、この三種類の病菌があることが、今日明らかになつておるようであります。その他のいわゆる病変米というものもあるようでございますが、有毒なものとして今指摘されておるのはこの三種類であるようであります。これにつきまして、政府のあえて配給をするという態度は、世間から非難を受けておるようであります。
いま一つは、黄変米には、これは食品衛生課から出ているのにもありますが、ミヤケ黄変米とタイ黄変米とイスランデイア黄変米がある。ところがこれらの三種の黄変米が全部毒性が違つているわけです。だからあなた方の方でこれは黄変米だと見ても、これが大体どの黄変米であるかということによつて違う。たとえばミヤケ黄変米は主として肝臓や中枢神経に働く。タイ黄変米は腎臓に働く。それからイスランデイア黄変米は肝臓に働く。
そのときの実験はイスランデイアでやつておりまして、実にひどい変化が肝臓に起こつております。タイ国の方は腎臓に多く行つており、ややそれほどではないというので、実験をやりまして、結局去年の六月あたりの厚生省衛生試験所の実験の結果から、タイ国の方は一応一プロということが許されました。
○吉田(賢)委員 今の説明によりますと、御研究の結果は角田博士の最初に発表せられましたイスランデイア肝硬変の毒素がだんだん確認されるといいますか、そういう方向へ進行しているようにも伺えるのでありますが、そういたしますと、さつき小林教授の日本人の肝臓がんとか肝臓疾患が非常に多いというようなことにも思い至りまして、やはり何としましても学者が証明し、実験する結果のその線は、これを破る何らかの実験上の根拠がないならばそれに
こういうことを考えますと、タイ国の方には、イスランデイアと比較して、それと匹敵するほどの大きな毒性のあるということは、見つかつておらないのであります。タイ国の方とイスランデイアとでは、現在の研究段階では毒性の性質からいうと多少の差があるかのごとく見えております。しかしこれは先ほど来申し上げておりますように、私どもの研究としてはまだほんとうに緒についたばかりだと私は考えております。
厳格になつたといいますけれども、前の基準はタイ国黄変米については、一%以下は飯米さしつかえなし、一%以上は飯米にしてはいかぬ、イスランデイア黄変米については、一%以下も、飯米としては配給せぬということであつた。ところが今度の基準は、十五%から二・五%までは飯米にしてさしつかえなしなんです。但し時間的に、回数的に一箇月に一日という制限を置く。
○吉田(賢)委員 以上述べました基準によれば、イスランデイア黄変米を含有する変質米については、痕跡的な存在はやむを得ないが、原則としてこの病変米を含有するものは飯米として配給しないこと、一%以下を含有するものも菓子、みその原料とする、つまりイスランデイア黄変米を含有している場合は一%以下であるといえども飯米にはすべきでない、菓子、みその原料とすべきだ、こういうようなのが以前の古い基準でありましたが、
○池田説明員 この前の基準案でイスランデイア黄変米の方は痕跡でもいけないとなつておりますのは、この基準案がきめられました当時イスランデイア黄変米に関してさほど実験データがなかつた、かつかなり強く出たデータがあつたわけであります。
○角田説明員 去年の春には、タイ国黄変米は一パーセント、イスランデイアは痕跡、こういうきめ方をやつたわけであります。今年の五月にまた研究している者が全部集まりまして、そうしてどのくらいにしたらよいかということをきめたのであります。
イスランデイア黄変米につきましては、痕跡の存在もやむを得ないが、しかしこれは配給しない、こういうことであつた。ところが今度厚生省と農林省の次官同士の覚書を見ると——大臣も承認されているそうでありますが、これによりますと、イスランデイアの黄変米も、要するにタイ国黄変米と同じように扱われているのです。
○前谷説明員 御指摘のように、一昨年におきましては、タイ国黄変米とイスランデイア黄変米との間に差がある、イスランデイア黄変米の方が程度が高い、こういうことでございました。
それからことにさきに御説明になりましたが、前の国会におきまして、昭和二十八年六月十六日付で公衆衛生局長から食糧庁長官にあてた病変米の処理基準というものが明確になつておりますが、すでにこのような処理基準を打出して、そうしてタイ国黄変米については一%以上、イスランデイアの黄変米については一〇%以上でありますか、タイ国米については一%以下は飯米でよろしい、イスランデイア米については一%以下はもち、お菓子などということに
イスランデイア黄変米につきましては、実は毒素のパーセンテージについて今まで学者の意見が一致しておりませんでしたために、その重きに従いまして処置をいたしておつたのでありますが、最近はそういうふうに学者のデータも一致して参りまして、この基準はかえなければならないと思いまして、つい一週間ほど前に学者の方々にお集まりを願いまして、イスランデイア黄変米につきましては基準の再検討をやつております。
○尾崎説明員 あわおこしにつきましての問題は、まず先ほど申し上げておりましたように、タイ国黄変米とイスランデイア黄変米との比率が違つておるということを申し上げます。それはタイ国黄変米とイスランデイア黄変米とは、現在の試験の結果によりますれば、大体一〇%では毒性が出るのでありますが、一%程度では毒性が出ないというように申し上げたのでありますが、その中間はまだ十分わかつておりません。
そうして配給にあたりましては、これは黄変の場合におきましても、菌の性質にもよりますが、肝硬変による場合とイスランデイアによる場合とでは、その程度が違いますので量が違いますが、大体一%以内のものは配給上さつしかえない、こういう形にいたしておるわけでります。
二種類というのはイスランデイアとタイ国黄変、これは戦後外米から発見したものであります。それで一応動物試験をやつて、いけないという結論が出た場合は、これは衛生上直接それを飯米として配給することは、私らの良心の見解からできないのであります。それで食糧庁の方にもこれは飯米としてはぐあいが悪いという結果を私の方は報告しているわけです。
それからもう一つの、前に仰せになりました黄変米につきましては、実は黄変米の原因でございまする菌が各種ございまして、タイ国黄変米とか、あるいはイスランデイアとかトクシユカリウムとか、いろいろな菌が黄変の原因になつておるわけでありまして、その中に毒性を有するものもあり、またそうでないものもあるわけでございまして、今まで東京と新潟と大阪の大学にも委託いたしまして試験をいたしましたし、また厚生省におきましても